キャロムビリヤードのミスのほとんどは、キューが動き出す一瞬前に下したたった一つの判断にさかのぼれます。すなわち的球のどれだけを撞くかです。フランスの選手はこれをquantité de billeと呼び、スペインではbola y efectoの核心がこれにあたります。日本語では玉の厚みと言い、フル・4分の3・ハーフボール・4分の1・薄球と表現します。この5つの当たりの厚みを見て感じ取れるようになれば、ゲームで最も応用の利く技術を手にしたことになります。あなたがこれから使うあらゆる狙いシステムは、すべてこの厚みの上に組み立てられているからです。
玉の厚みとは何か
玉の厚みとは、接触の瞬間に手球が的球をどれだけ覆うかを、撞く方向の後方から見て表したものです。フル(1/1)は手球が的球のど真ん中に当たり、的球がまっすぐ前へ押し出される状態を指します。ハーフボール(1/2)は手球の端を的球の中心に合わせる当て方で、的球のちょうど半分を覆います。これより薄い当たり(4分の1、薄球)は的球をかすめる量がどんどん少なくなり、的球をより鋭い角度へ送り出す一方、手球は自分のスピードを多く残します。厚みは力の問題ではなく、二つの球がどこで触れるかという問題に尽きます。
5つの厚みと、それぞれが生む切り角
的球は常に、接触時の二つの球の中心を結んだ線に沿って離れていくため、それぞれの厚みは予測可能な切り角を生みます。これは手球の元の進路から的球がどれだけそれるかを表すものです。次の値はすべての選手が暗記すべき基準であり、とりわけハーフボールの30度は数えきれないほどのダイヤモンドシステムの土台になっています。
| 玉の厚み(当たり) | おおよその切り角 | 感覚 |
|---|---|---|
| フル(1/1) | 0° | 的球はまっすぐ前へ |
| 4分の3(3/4) | 約15° | 緩やかな方向転換 |
| ハーフボール(1/2) | 約30° | 自然な基準の当たり |
| 4分の1(1/4) | 約49° | 鋭い切り、手球はスピードを残す |
| 薄球(1/8) | 60°以上 | 薄くかすめ、非常に広い角度 |
この表が強力なのには二つの理由があります。第一に、角度は均等に並んでいません。フルからハーフボールまでで進路は30度変わりますが、4分の1から薄球までの最後のわずかな差はそれにほぼ匹敵する角度を加えます。薄い当たりは小さな狙いの誤差にはるかに敏感であり、だからこそ薄球は容赦なく感じられるのです。第二に、約30度のハーフボールの当たりは、ハーフボール基準法と大半のダイヤモンドシステムが基準として較正している値そのものです。
台上で厚みを見る方法
厚みを狙う最も確実な方法はゴーストボールのイメージです。的球を望む方向へ送り出すために手球が占めるべき正確な位置に、もう一つの手球が止まっていると想像し、本物の手球の中心をそのゴーストに合わせて撞きます。たとえばハーフボールの当たりなら、手球の端を的球の中心に揃えます。練習を重ねると、もはや計算せず、4分の3・ハーフボール・4分の1という重なり具合を、見慣れた顔を見分けるように認識できるようになります。スリークッションの狙いシステム解説では、この素の厚みの感覚が番号で表すシステムへどうつながるかを示しています。
ひねりが軌道を変える仕組み
厚みが与えるのは自然な角度、つまり中心撞きでひねりのないストロークのときに球がたどる線です。横のひねり(effet)を加えた瞬間、二つの効果が結果をずらします。一つはスローで、摩擦が的球を純粋な厚みの線からわずかにずらします。もう一つは、ひねりがクッション後の手球に与えるカーブです。これこそスペインの指導がbola y efectoでとらえている組み合わせ、すなわち玉の厚みとひねりの掛け算です。要諦は、まず必要な接触のために厚みを決め、その後で軌道のためにひねりを選ぶことです。両方を一度に解こうとすると線が狂います。接触が再現できるようになって初めて、レール上で読むダイヤモンドの数字(ダイヤモンドの読み方を参照)がようやく信頼できるものになります。
調整ドリル
的球を台の中央に、手球をそこから2ダイヤモンド離した一直線上に置きます。毎回必ず純粋な中心撞きで、フル・4分の3・ハーフボール・4分の1・薄球と順に狙って何球も撞き、的球が向こうのレールを横切る場所を観察します。5つの着地ゾーンに印を付けます。一回のセッションのうちに、あなた自身の厚みの個人的で再現可能な地図ができ上がり、しかも自分が習慣的に読み違える厚みがどれか(多くの選手は4分の3で、これは静かにハーフボールへ寄っていきます)も見つかります。台やラシャが変わるたびにこのドリルをやり直してください。角度は幾何学ですが、それをどれだけ綺麗に出せるかはその日次第であり、それもまた良い球の選択の一部です。
厚みからシステムへ
ダイヤモンドシステム、ハーフボール基準、ティッキーやブリコールのコース — そのどれも、土台となる接触が当てずっぽうでは機能しません。だからこそ、どの流派の指導者も玉の厚みを先に、数字を後に教えるのです。5つの厚みを確実で見分けのつくイメージとして身につければ、あなたのゲームの残りはようやく拠って立つ確かな足場を得ます。
厚みを鍛えよう
3ballの無料シミュレーターで的球を置き、フル・4分の3・ハーフボール・4分の1・薄球の当たりを練習しましょう。それぞれの厚みが生む切り角をリアルタイムで確かめられます。
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